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中小企業診断士試験勉強のやる気が起きないワケ

独占業務がほぼ無い 中小企業診断士は名称独占資格であり、業務独占となる法律上の業務はありません。つまり、「中小企業診断士さんにしか出来ない仕事」がほとんど無い、ということです。

同じ士業であれば、社労士、税理士、司法書士など、他の士業の勉強をしたほうが仕事の幅が広がるのでは、という囁きが、勉強をしているとフと頭をよぎり、勉強の邪魔をしてくることがあります。

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「受かって意味があるのか」と大勢に言われる

全方位的に、「診断士に受かってどうするんですか、◯◯士を受けたほうがいいと思いますよ」とアドバイスをいただきます。このアドバイスが、地味に私のやる気を削いできます。ケバブのように削り取られ、最終的には芯のような細く長いモチベーションとなり、いまにも消失しそうになっています。

本来であれば「受かったら◯◯が出来るので、意味があります」と言いたいところですが、「中小企業診断士さんにしか出来ない仕事」が無いため、「◯◯が出来る」と言えず、反論しにくいところが難点です。

行政書士試験の時も同じことを周囲から言われましたが、行政書士となれば官公庁提出書類の作成・提出が出来ますので、「受からん奴のヤッカミだ!」と心の中で喝破していました。

センター試験(国公立大学)を諦めた奴には難しい

一次試験が7科目もあり、いずれも60点overが必要という試験制度は、センター試験(大学入学共通テスト)によく似ています。私のように私立文系専願組(英語・国語・政経)にとって、7科目もまんべんなく勉強することなんて、とうの昔に諦めてしまったことなのです。

1科目も捨て科目を作らないぞ、という強い決意を持ち、中堅国公立大学に受かるくらいの気持ちをもって臨まないと、一次試験すら突破できないわけです。苦手科目を作らないようにバランス良く勉強するのって、本当に難しいことだと思います。

合格率が4〜6%しかない

御存知の通り、一次試験の合格率は25%前後、二次試験の合格率は20%前後です。一次試験・二次試験をあわせて考えると、受験者全体に対する合格者の割合は4〜6%しかありません。

一次試験には科目合格制度があるので、一発合格を目指さない人も多数受けていることを考えれば、本気で一発合格を考えている受験者の合格率は数値的には高くなると思われますが、それでも相当難易度の高い試験です。

勉強にかかる時間は1000〜1500時間と言われていますが、受験者には銀行員、公務員、一部上場企業社員、会社役員等が多数含まれています。母数を構成する受験者の質が総じて高く、そのなかで数%しか受からないという事実を率直に受け止めなければいけません。

診断士で生きていく、という確信が持てない

「行政書士、社労士、税理士はもう飽和状態だから食えないのでは」とよく言われますが、その士業で活躍されている方はもちろんたくさんいますし、その資格で生計を立てている人がいることは、調べればすぐに分かります。やり方によっては十分食べていける資格なのだ、と考えることができます。

ですが、中小企業診断士で生計を立てている方については、先生自身の経歴や経験などのバックボーンありきで活躍されているように見え、私の目には「資格があるから食える」のではなく、「その人だから食える」ように見えるんですよね。「稼げるようになる」再現性が他士業より低い、ということです。

診断士は、今現在「食べていける」人が、さらに「食べていける」ようになるための資格であって、いま「食べていない」人が「食べていける」ようになるための資格ではないのかも、なんて思うこともあります。ネガティブ思考は良くないですけどね。。

信じる者のみ、救われるのか。

大学受験にしても資格試験にしても、1000時間を超えるような投資が必要な勉強は、「それが自分の人生を良い方向に導いてくれる」と確信を持てなければ、継続することは非常に難しいものです。

診断士の有用性に関する疑念を完璧に払拭することが難しくても、その疑念については目をつむり、試験のために勉強時間を確保し、戦い抜く胆力を持っている者が合格を勝ち取っているのだとしたら、それこそが、診断士試験を勝ち抜くのに必要な「本当の力」なのかもしれません。 ということで最後に、我が師、内田樹先生の言葉でこの記事を締めたいと思います。

「これはそのうち何かの役に立つかもしれない」というのは、「これ」の側の問題ではなく、実は「私」の側の問題なのである。 「これ」の潜在可能性が発見されたのは、「私」の世界の見方が変わったからである。 「私」が変化しない限り、その潜在可能性が発見されないような仕方で「私」の前に隠されつつ顕示されているもの。 それをとりあえず「ほい」と合切袋に放り込むこと。 それを「学び」というのである。 おわかりいただけたであろうか受験生諸君。 健闘を祈る。

そのうち役に立つかも – 内田樹の研究室

バッサリ斬られましたね。^^;

有用性や意味など分からずとも、勉強を進めていけば、私自身の変化を通じて、思いもよらぬ有用性にいつの日か気づくであろう、ということなのですね。流石師匠だなぁ…。

勉強したくない言い訳をすべて吐ききったところで。。。なんだか勉強したくなってきましたね笑

ではまたー!

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この記事を書いた人

遠藤 諒のアバター 遠藤 諒 行政書士

海城高校、同志社大学経済学部卒。システムエンジニア、コワーキングスペース店長、地域おこし協力隊、議員秘書を経て、行政書士に。

仕事を通じて「地域を誇りに思える街づくり」に携わっていきます。

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