「中小企業診断士って、資格をとっても食べていけないのではないか…」
先日も、そんなことを考えていました。
社会人になった頃からずっと興味のある資格。度々参考書や問題集を手に時間を費やしてきた筆者にとって、中小企業診断士は憧れの資格。でも、資格取得と「生活の糧」がどうしても結びつかず、どうやって生計を立てているのか疑問に思う日々を過ごしてきました。
そんなある日、たまたま寄ったコワーキングスペースの職員さんが、なんと中小企業診断士資格をお持ちだったことが判明!単刀直入に、気になっていたことを聞いてみました。
ちょっとインタビューしてみた。
現在診断士さんとして活動されているんですか?
いえ。コンサル業務は行っていますが、福祉サービスの経営をメインにやっていますね。
コワーキングの職員さんは別にいらっしゃるようで、診断士さんは「相談があったらのりますよ」という相談員の立場でいらっしゃるとのことでした。
単刀直入にお聞きしますが、診断士の資格をとって、良かった、と思いますか?
はい。とても良かったです。診断士資格をとったのは30代後半で、そこからコンサルを始め、今経営者として生きているのも、資格が役に立っていると思います。
インタビューした先生は「診断士」としてはあまり活動していない、とのことでしたが、経営者となった背景には、診断士資格を取得し、コンサルタントとして活動してきたことが大きかったようです。
現役コンサルタントであり、現役の経営者。多忙な日々を送るなかでも、コワーキングを利用する会員さんの斬新なアイディアを聞くことが、日々の刺激となっているようでした。
業務独占が無いことについて、聞いてみた
私は診断士資格にとても興味があるのですが、業務独占無いのが気になっていまして…。
確かに業務独占は無いですよね
社労士資格をとったほうがいいのかな、とか悩む時もあるんですよね。
正直、診断士資格って食べていけるのかな、って気になっているんです。
そういうことですね。もちろん食べていくことは出来ますよ。
補助金の申請サポートは、行政書士さんや診断士が行っていますよね。
では、実際に申請されたものを、審査しているのは誰だと思いますか?
都の補助金であれば、都の職員さんとか…?
実は、多くを診断士がやっているんです
えっ、そうなんですか???
補助金については、形式的な審査(書類が揃っているか、内容に誤りはないか、等)と、内容の審査(経営計画や業務内容等)に大きく分かれ、そのうち、内容の審査は中小企業診断士が手分けをして行っていることが多いそう。1件いくら、という報酬でそれぞれの診断士が受任しているようです。
なんと、「審査業務」一本で生計を立てられている先生も数多くいらっしゃるそうな。パソコンさえあれば何処でも仕事ができるのも、この業務の魅力なんだそうです。
ちなみに、私は経営が忙しすぎて、審査業務はほとんどやっていないんですよ。他にも診断士が業務としているものはありますが、また今度お話しましょう!
ありがとうございました!
食べれない、なんてことはなさそうだ。
診断士さんとは20分程度お話しただけですので、あまり詳しいことは聞けませんでした。ですが、「診断士って、食べれないのかな?」という私の不安は大きく解消されることになりました。診断士さんには失礼な質問をしてしまい申し訳ない気持ちもありますが、中小企業診断士がどのようにキャリアを歩んでいるのか、その一例を知ることができたのは、私にとっては大きな財産となりました。
診断士を目指している皆さん、「足の裏についた米粒」ではないようです。むしろ、バリバリお金を稼いでいる方もたくさんいらっしゃるようです。
成功する人に共通する一番大きなポイントは、「人間性」です。ひとりでやっていくなら「スキル」でなんとかなる場合もありますが、「人間性」が欠けていると、事業を大きくしていくのは難しいですよね!
どんな高度な資格を持っていたとしても、人に嫌われるようではビジネスはうまくいかないですよね。謙虚な姿勢、コミュニケーション能力、多少の容姿、ハラスメント概念など、「人間性」は多面的な客観をmixしたもの。身につけるのは容易なことではありませんが、持ち合わせていると自分を支える一番の武器になる、ということでしょうか。
診断士試験の勉強を進めつつ、「人間性」の部分を見直さなきゃなー、と反省しきりの遠藤なのでした。
診断士さん、無礼な質問にもお答えいただき、本当にありがとうございました。
ではまたー!