セレクトリザーブと言っても、ウィスキーじゃなくてVAPEの話です〜。
もう数年前になりますが、Tark’s Select Reserve(タークスセレクトリザーブ)というVapeリキッドがありまして、その頃から「超高級」リキッドとして名を馳せておりました。
ネットで調べた感じだと、日本ではだいたい2016年〜2017年頃に流行っていたようです。レビュー記事は2017年あたりに集中していますね。Twitterだと2014年頃の英語投稿が見つかるので、リキッド自体はもっと前からあったみたいです。
そんな伝説的高価リキッドが、なんと、リーズナブルな価格で2023年に復活したというお話です。
安定のバッファロー・ビル。
私がVAPEにハマったのは2019年頃。そのときに出会ったのがセレクトリザーブの、バッファロー・ビルでした。
タバコ系に分類されますが、灰皿感のある「リアルタバコ系」ではなく、しっかり甘く、スモーキーさを味わう系。個人的には「信玄餅」の黒蜜感を強く感じます。タバコ感のある信玄餅風リキッド、、、美味しくなさそうな表現ですが、これが美味しいのです。
玄人向けのリキッドなんて書いている人もたまにいますが、そんなことも無く。確かに「いちご味」「コーク味」のようなわかり易さはないですが、Vapeを始める1本目にこれを選んでも全然アリ。
タバコ系だと思って吸うと、ちょっと面食らうかもしれません。オーセンティックタバコでもなく、RY4系のナッツタバコでもなく、バニラカスタード系でもなく。とにかく上品なんですよね。タバコを吸う時に感じられる甘みって、苦味8:甘味2、どんな高級品でも苦味6:甘味4、くらいの割合だと思うんですが、バッファロー・ビルの場合、苦味1:甘味9みたいな感じ。プレミアムシガーかお前は、という。
松脂と草のヴァン・ゴッホ
タークスシリーズのバッファロー・ビルは間違いなく「タークスを代表するリキッド」ですが、ヴァン・ゴッホは「間違いなくタークスだけどなんじゃこれ」な味。美味しいんですが、好き嫌いがはっきり分かれるリキッドです。
ヴァン・ゴッホの自画像にパイプタバコを咥える姿が多いことから「パイプタバコ」に似た味、とも評されるゴッホですが、油絵の具風の松脂臭(石油ストーブの燃焼開始時の臭いにも似ている)、そしてBaks Liquid Labさんの「Garden」に似た牧草感、若干のメンソール感があります。こんな書き方をしたら「美味しくないでしょそれ…」と思われそうですが、美味しいんですよね。
とはいえ、上記のような味なので体調如何では「マズ…」と思う時も。そんなときはヴァン・ゴッホよりも幾分マイルドな「サトリ」がオススメです。ヴァン・ゴッホを「美味しい」と思えるときは、サトリだとなんか物足りないんですよね。人間の味覚は不思議です。
バッファロー・ビル、ヴァン・ゴッホ、サトリ以外だと、吸ったことがあるのはシッティング・ブルとポート・ロイヤルの2つです。
シッティング・ブル:どことなく漂うタークス風味に鉛筆の芯のような香り。かなり甘さは控えめですが、ヴァン・ゴッホに似たものを感じます。
ポート・ロイヤル:タバコ感はないけど、タークス感のある、ラム酒リキッド。濁りのない透きとおった感じの甘さで、お酒感は少なめです。それを物足りなく感じることもあるかもしれませんが、味に上質感があります。MTLだとちょっと味が薄いかも。
タバコと違って燃え尽きないVAPEの場合、チェーンスモークになりがち。バッファロービルの葉巻同様の品の良さは、飽きを感じさせず終わりが見えない点でバッドポイントでもあります。
さて、そんなTark’s Select Reserveはここしばらく入手困難な状況が続いていまして、デッドストックなのか海外輸入なのか、6000〜7000円/60mlという価格で推移していました。タバコを買ったほうが安いんじゃないかと思える価格帯でしたが、どうも2023年に入ってから、装いを新たに復活したようです。
昔のような毒瓶スタイルではなく、スラッとした普通のボトルに入っています。まあ見た目も大事ですけど中身ですからね。物価高のこの時代に60mlで3500円〜3600円で手に入るなんて、まさに夢のよう。高価格帯なのは間違いないですが、ぶっ飛んだ価格ではなくなりました。(ダビドフじゃなくてザ・ピースくらいになった感じ)
これでもう、「セレクトリザーブの代わり」を見つける旅に出る必要は無くなりました。迷うなら、セレクトリザーブの中から迷えばいい。なんて贅沢なことでしょうか。
今日はこんなところでー。
ではまた!