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「Progress」と「終わりなき旅」の共通点を考える。

遠藤

大変だけど…もうちょっと頑張らなきゃなぁー

というタイミングで私が良く聞く曲は、スガシカオの「Progress」とMr.Childrenの「終わりなき旅」です。両曲に共通する価値観と相違する価値観ってなんだろう、と、ふと気になったので、とりあえず言語化してみることにしました。

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自己否定→自己肯定、そして一歩前へ。

この2曲に共通する大きなポイントは、「今の自分を否定して前に進もう」ではなく、「今の自分を肯定して前に進もう」という歌詞になっているところかな、と思います。自己否定の曲なんてほとんどありませんけどw まずは、それぞれの歌詞を見ていきましょう。

「相変わらず あの日のダメな ぼく」 「こんな自分 ケリたくなるくらい キライ!」

スガシカオ「Progress」

「そっとそっと 逃げだしたくなるけど」 「人はつじつまを合わす様に 型にはまってく」

Mr.Children「終わりなき旅」

Progressも終わりなき旅も、自分自身の具体的な気持ちとして、大きな壁や失敗(失恋)を目の前に逃げたくなったり、打ちひしがれたりする人間の弱さを描いていますねー。

遠藤

これってもしかして、俺のことを歌詞にしてる…?

と錯覚させるような内容です。 否定感情を持った「私」を、Progressは一般論として、終わりなき旅は直接的なメッセージとして、全肯定していきます。

「ぼくが 歩いてきた 日々と道のりを ほんとは”ジブン”っていうらしい」 「誰も知らない世界へ 向かっていく勇気を “ミライ”っていうらしい」

スガシカオ「Progress」

「心配ないぜ 時は無情な程に全てを洗い流してくれる」 「君は君でいい 生きる為のレシピなんてない ないさ」

Mr.Children「終わりなき旅」
偉い人

「自分」って、自分が歩んできた人生、その全ての結果としての、「今のお前」のことじゃろ?

  痛いだろうし辛いだろうけど、取り返しのつかない過去を受け入れる。その過去を含めて「今の自分こそが『自分』なんだ」と、認めることから始まるよ、という考え方。そんなメッセージは、浅く捉えれば結構冷たい言葉にも聞こえます。でも、自分くらいは、自分のことを肯定してあげようぜ、という優しいメッセージにも受け取れます。 過去の延長線上に未来がある。

この考えはスティーブ・ジョブズのConnecting The Dotsと同じですね。   

https://www.youtube.com/watch?v=UF8uR6Z6KLc  

歌詞のサビの部分では、どちらの曲も「前に踏み出そうよ」という強い呼びかけがなされています。  

「 “あと一歩だけ、前に 進もう” 」

スガシカオ「Progress」

「さあ 次の扉をノックしよう もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅」

Mr.Children「終わりなき旅」

Progressの日本語訳は「前進」。サビの内容は曲名そのまま。とてもシンプルなメッセージです。

目次

「終わりなき旅」ってなんだ?

遠藤

もっと大きなはずの自分を探す…「終わりなき旅」?そういえばこの曲、恋愛のことも唄ってなかった?

  終わりなき旅は失恋ソングとも読み取れる歌詞が連なっています。

「愛されたいと歌っているんだよ」 「どこかに自分を必要としている人がいる」 「憂鬱な恋に 胸が痛んで」 Mr.Children「終わりなき旅」 でも、もし「終わりなき旅」が失恋の歌だとすれば、「恋愛の旅が終わらない」という意味不明な題名になってしまいますよね。終わりなき旅、は「人生」そのものを唄っているのでしょう。

確かに「恋愛」をイメージされる内容が随所に散りばめられていますが、「恋愛そのもの」というよりも「恋愛という承認欲求で満足せずに自己実現を追い求めろや〜」を歌ったものなのかな、と思うわけです。 承認欲求も際限ありませんが、「終わりな」く追い求めすぎると人間関係が破綻してしまいます。自己実現欲求も際限がありませんが、こちらは「終わりな」くても問題なさそうです。

ミライの自分からのメッセージが書かれている

そしてこの2曲に共通する最大のポイントは、 他者からの応援、ではなく、ミライの自分視点で書かれている応援歌だ、ということです。

「 ぼくらは位置について 横一列でスタートをきった」

スガシカオ「Progress」

「閉ざされたドアの向こうに 新しい何かが待っていて きっときっとって君を動かしてる」

Mr.Children「終わりなき旅」

Mr.Children「終わりなき旅」 Progressには「君」と「ぼく」、終わりなき旅には「君」と「自分」が出てくるので、主体と客体が入り組んで多少分かりづらいけれど、歌詞全体を見れば、どちらも未来の自分から今の自分への応援歌であることが分かります。Progressは基本的に過去形で(過去と今)、終わりなき旅は現在形(今と未来)で歌詞が綴られている(今と未来)差に、注目して歌詞を読んでみるのも面白いです。

「君を動かしている」のはいったい誰なのか

ここからはオマケです。個人的に気になっていた部分ですが、終わりなき旅のサビ「きっときっとって君を動かしてる」という表現。「君を動かしている」のはいったい誰なのでしょうか? ここで参照するのは、評論家&哲学者の内田樹さんのブログです。

繰り返し申し上げているように、キャリア・パスのドアのこちら側には「ノブ」が付いていない。ドアは向こう側からしか開かないのである。 ドアの前にぼおっと立って開くのを待っていると、ドアの向こうから「マジックワードは?」と訊いて来る。そう訊かれたら、「知りません。教えてください」と言えばよろしい。そうすればドアは開く。 「いつまでも、今のままの自分でいたい。今のままの自分でいることに誇りがある。今のままの自分が大好き」という人の前では「次のステップ」に進むドアは永遠に開かない。

キャリアを考える 内田樹の研究室

「キャリアのドアノブはこちら側にない」。

ドアの向こうから「きっときっと」って、私に呼びかけていたのは、今の自分が想像した、存在しないはずの「ミライの自分」なのでしょう。

未来の自分視点に立てば、なにかを捨てていない、またはなにかを得ていない「オルター・エゴ」こそが、今の自分です。来たるべき未来を想像的に先取りして、自分を変える痛みに苛まれている「今」を未来から俯瞰してみると、どちらの方向に進むべきか、少しは見えてくるのかもしれませんね。

見えるはずのないものが見える、というのは、限られた人間にしかできないことではないような気がしています。大谷翔平選手が高校時代に作っていた目標達成シートのように、自分と真剣に向き合うことができれば、そこに未来への糸口が見つかるのではないでしょうか。

今日はここらへんで。ではまた!

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この記事を書いた人

遠藤 諒のアバター 遠藤 諒 行政書士

【遠藤行政書士・街づくり支援事務所】の行政書士です。仕事を通じて「地域を誇りに思える街づくり」に携わっていきます。

建設業許可・産業廃棄物収集運搬業許可、各種補助金申請、街づくり関係(NPO設立、運営相談)を主な守備範囲としています。

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