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行政書士試験を”独学”で乗り切るための方法。

行政書士試験は、「独学でも受かる」と言われている国家試験です。 約1000時間の勉強時間が必要とされていますが、それは試験に一発で受かった場合の話かもしれません。最短6ヶ月で合格する方もいらっしゃいますが、合格者のボリュームゾーンは2〜3年の勉強期間を必要としています。一度で合格する人は少数派なのです。 合格率は9~15%。巷で言われているよりも難易度の高い資格であり、1500~2000時間くらいは平均でかかると考えて差し支えないでしょう。司法試験や司法書士試験の勉強をしていない方であれば、多くの方が行政書士試験専用の勉強時間を確保する必要があります。

本エントリーは、「独学」に焦点を当てて合格するための道筋を説明しますが、「通学」、「通信」の3パターンの学習環境を比較しながらご説明したいと思います。

独学(テキスト)

まずは、独学について見ていきましょう。 Amazonや書店で行政書士テキストと問題集を購入し、自分のペースで進めていくスタイルが「独学」です。 独学のメリットは、とにかく費用を安く抑えられること。テキスト(教科書)、問題集、判例集、六法をAmazonで購入するだけで勉強を開始することができます。 独学のデメリットは、監視者が居ないこと。自分がサボろうと思えばサボれますので、働きながら受験する方であれば、それなりに強い精神力を必要とするかもしれませんね。

「みんなが欲しかった!」シリーズは基礎固めで使う

独学でも初学者の方は、まず、行政書士試験内容の手応えを確かめるために、少し易しめな問題が揃っている「みんなが欲しかった!行政書士の問題集」を最初に解いてみることをオススメします。本試験と同じく五肢択一の問題から構成されています。 

基礎固めに公務員用のテキストを使う手も。

行政書士試験科目のうち、最もとっつきにくいのが民法。行政書士試験を始める前に「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ6 民法1」「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ6 民法2」の両テキストを使って民法の全体像を押さえておく、という方法をとられている方も多いようです。
あくまで私見ですが、民法に特段の苦手意識が無いのであれば、行政書士試験へのモチベーションを保つためにも、行政書士試験用のテキストを使ったほうがいいかな、と個人的には思います。 

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合格革命肢別過去問集&出るとこ千問ノックは併せて使う

合格革命の肢別過去問集を使われている方は、千問ノックもあわせて取り組んだほうが良い結果が出ると思います。
肢別過去問は文字通り「過去に出題された肢」を、○✕で解き進める問題集です。千問ノックは、過去問とは関係ないけれども、「出題可能性の高い肢(予想問題)」を○✕で解き進める問題集

行政書士試験は過去問だけで対応できる問題がそこまで多くない試験です。もちろん、半分以上が過去問だけで対応できますが、半分近くが対応できませんので、死角を少しでも減らすために、こうした予想問題集を1冊解いていくと安心ですね。

本番の試験内容に慣れるなら、出る順ウォーク問「法令編」

本番の試験は、その多くが五肢択一のマーク式。 試験を解き進めていくにあたって大切なのは、「フェルミ推定」です。
フェルミ推定とは、実際に調査することが難しいような捉えどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算する考え方のこと。自分が見たこともない選択肢であっても、推論で正答にたどり着くのは、本試験において大事な能力となります。

肢別過去問&千問ノックで知識を確固たるものにした後は、ウォーク問「法令編」を使って、本試験と同様の思考技術を身につけるとよいでしょう。見たこともない選択肢と向き合っても、冷静に推論できる能力は、本番までに身に着けておくべきものです。

ちなみに私は、ウォーク問「法令編」に時間を割くことができませんでしたので、ほとんど手つかずでした。代わりにはなりませんが、LECと伊藤塾の会場模試を利用し、本番慣れを進めていました。

記述式問題集は1冊用意しておいた方がよい

行政書士試験は、行政法1題、民法2題、各20点配点、合計60点分は記述の配点となっています。

300点中180点をとれば受かる試験なので、もちろん択一だけで180点とれば、記述が0点でも合格します。ところが、択一だけで180点を超えられるのは、上位3〜5%の超優秀な方々だけ。記述で得点していないと不合格になる可能性が非常に高い試験なのです。

それでも、記述の対策は不要、という意見も耳にしたことがあるのではないでしょうか。それは記述が0点でも良いという意味ではなく、肢別過去問をしっかりやり、条文の素読や判例の理解をしっかり進めていけば、記述で部分点くらいもらえるくらいの実力が身につく、という意味で、多くの方がおっしゃっているのだと思います。

私は、試験直前に記述問題集を1冊購入し、民法分野だけザッと解きました。結果として、「第三者詐欺」を問う問題が本試験の問45として的中。まぐれですが、問題集をやっていなければ得点できなかったかもしれません。

通学

一番鉄板なのが、通学という選択肢です。

TACやLECや伊藤塾が有名ですね。 私に潤沢な資金があり、潤沢な時間があれば(働かずに浪人が許されるのであれば)、通学していたかもしれません。

通学の一番のメリットは、不明点を講師に直接聞けることです。そしてもう一つメリットが。それは、友達を作ることができること。 行政書士試験の一番の敵は、「挫折」です。毎日テキストを開いて読み進めても全然面白くないので途中で辞めてしまうんですよね。通学は、挫折しにくい環境を自然に作ることができます。

お金に糸目をつけず、試験に確実に受かりたいのであれば、独学や通信よりも、通学をオススメします。

通信

フォーサイトやユーキャンなど、通信テキストを自宅で進めていくタイプの勉強方法です。

約10〜20万円程度の金額を払い、1年や2年間分のテキストや問題集が送られてくるので、それをこなしてく、というスタイルの勉強法です。 私個人の意見ですが、通信はオススメできません。理由はこの後でお伝えしましょう。

目次

独学の欠点が、徐々に小さくなってきている?

価格の安さがメリットの独学ですが、独学にはこれまで数多の欠点が存在していました。

なかでも大きなデメリットは、「教えてくれる人がいないこと」、「仲間を作ることができないこと」、「市販より予備校の教材の質が良い」の3点。

ところがこの3つのデメリットは、近年、Web界隈の進歩により予備校(通学)と遜色ないところまできています。

教えてくれる人は、YouTubeにいる

多くの予備校には「名物講師」がいます。LECの横溝先生、アガルートの豊村慶太先生など。これまで予備校に通わないとわかりやすい解説を受けることはできませんでしたが、最近はYouTubeでも本格的に講義をする先生が現れるようになりました。

中でも有名なのが、独学応援の佐藤先生。1万人以上のチャンネル登録者がおり、動画閲覧者から多数の合格者が生まれています。(私もその一人です)

また、2021年度試験から宅建試験対策で有名なゆーき大学のゆーき先生も参戦。かなりのハイレベルな戦いがYouTube界でも繰り広げられることになると思います。

YouTubeのプレミアム登録をしておくと吉

独学であれば、各先生のYouTube動画はかなり参考になると思います。

オススメの使い方は、過去問(肢別)をやってみて、意味がちんぷんかんぷんな壁にぶち当たったら、テキストを覗いてみる、それでもワケワカメだったら、ググってみて、それでもわからなかったらYouTubeで動画を探してみる、という使い方。
過去問 → 分からない → テキスト → 載ってないor分からない → ググってみる → 載ってないor分からない → YouTube!

佐藤先生であれば肢別過去問の難しい問題を解説する動画を多数UPしています。他にも各先生がそれぞれの論点についてYouTubeで多数の解説動画をUPしてくれています。YouTubeは月額1,180円と、1年間で14000円にもなる高額投資になりますが、広告を見ている時間がもったいない&集中力が割かれるので、できればプレミアム登録しておきましょう。

友達がどうしても欲しいのなら…

予備校であれば、リアルな知り合いを作り、仲間と切磋琢磨することができますが、これまで独学勉強では孤独な戦いを強いられていました。

ですが、現在はTwitterやFacebookといったSNSツールがあり、YouTubeでもコミュニティ機能があります。そういった場所で、「顔は見ていないけどともに戦っている仲間」を見つけることは可能です。

遊び仲間ではないので、深い関係づくりは必要ありません。友達がいたほうが受かりやすい、なんてこともありません。日頃の勉強ペースや模試の得点をベンチマークとして、自身の勉強ペースを維持・調整することが大切なので、何名かの知り合い(フォロー・フォロワー関係にある方)を作れば十分です。

市販の問題集の質もなかなかに良い!

独学ではなく通信講座を選択する人の多くが、「テキストや問題集の質が市販のモノよりよいのではないか」という考えで、選択されているのではないでしょうか? 確かに、通信講座のテキストは素晴らしいものが多いはずです。たいていの通信には、講義DVDが付属していたり、スマートフォン用のトレーニングアプリが付属していて、申し分ない分量の問題、模試セットが送付されてきます。

私もある会社の通信講座に一社申し込みました。ですが、送られてきたテキストや問題集の多さに、結局は全く使わずに本棚にしまって、一度も開くことはありませんでした。莫大なテキストのなかで確認テストだけは腕試しとして2~3回使いましたが、有効に利用できたのは全体の1%分くらいです。

莫大な量をこなさなくても、受かる。

行政書士試験勉強の中で自分が大切だな、と思ったことが2つあるので、お伝えします。

一つは、「継続こそが大切」だということ。毎日とは言わないまでも、2日間も勉強しない期間を作ると、あっという間に勉強のペースが狂っていきます。なので、毎日、同じようなペースで勉強を続けることが大切です。週末にまとめて勉強しようとするのは良いのですが、未来の自分に期待するのではなく、今の自分を叱咤激励して勉強するようにしましょう。

そしてもう一つは、「繰り返しこそが大切」だということ。1回やったら終わり、だと、その知識はあっという間に抜けていきます。 昨日見上げた空模様を覚えていないように、脳が「必要ないな」と思った記憶はあっという間に忘れていきます。というより、多くの記憶は必要ないものとして片っ端からゴミ箱に入れられてしまいます。 なので、問題集を5冊も10冊も買って解くことは可能なのですが、1回解くだけでは、次の問題集を開いたときには前の問題集の内容など、何も覚えちゃいないのです。 通信講座は、抜け漏れがなく死角のない網羅的なテキスト、問題集が送られてきます。ですが、それを何度も回せますか?というのが大切なポイント。その分量に圧倒されず、何度も復習できるほどに努力家でないと、通信をオススメすることはできません。

Webと独学は親和性が高い

YouTubeやSNSなどの発展により、独学環境下でも勉強しやすい環境が整っているのが今の行政書士試験です。 

独学で勉強するのであれば、Web閲覧環境(パソコンとスマホ)は今や必須です。Webを使いこなすのが苦手な人であれば、通学や通信を選択したほうが受かりやすいかもしれません。

結論

それでは結論です。 Webを利用するのが得意であれば、独学がオススメです。 お金と時間があるのであれば、通学がオススメです。 通学が出来ず、Web利用が苦手であれば、通信がオススメです。

街づくり行政書士の遠藤でした!ではまたー!

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この記事を書いた人

遠藤 諒のアバター 遠藤 諒 行政書士

海城高校、同志社大学経済学部卒。システムエンジニア、コワーキングスペース店長、地域おこし協力隊、議員秘書を経て、行政書士に。

仕事を通じて「地域を誇りに思える街づくり」に携わっていきます。

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