接触性皮膚炎が数年続いていた かつてはZoff、現在はJINSのメガネを使っているのですが、メガネは1年に一回くらいの割合で新調しています。 というのも、同じメガネをかけ続けていると、フレームがかかる耳の部分(先セル=モダン)や、鼻あて(ノーズパッド)部分が痛痒くなり、ただれてしまうのです。とくにZoffの場合は先セルがゴムになっているフレームが多く、短期間で炎症が発生していました。
私は金属アレルギーも持ち合わせているので、フレームはチタン製と決めていました。JINSのチタン製フレームに変えてからは症状は劇的に改善しましたが、それでも長期間使っていると、少しずつ痒みが増してくるのは変わりませんでした。
現在使っているJINSのメガネは、【All titanium】ではないので(気に入ったデザインがなかった)、フレームのみがチタンで、鼻あて部分はプラスチック製になっています。パッドを定期的に交換することで痒みを減らすことができると思っていましたが、交換後2ヶ月くらいで痒みがひどくなり、その都度、JINSに行くのも大変ですし、毎回、無償交換していただくのも申し訳なく。
加えて、チタン製のフレームなのに先セルのあたる耳の部分の痒みもあり、「一度、メガネを辞めてみるかー」という結論になりました。 スーツに使うベルトはプラスチック製ですし、腕時計はプラスチックと布バンドのApple Watchですし、身につける物にはそれなりに配慮してきたつもりです。それでも腰や腕周りがカブれてしまうほど皮膚が弱く、皮膚と長時間密着している部位を減らすことが、私にとって喫緊の課題となっていました。
コンタクトレンズを購入することに
ということで、中・高の剣道授業用に作った以来、15年ぶりのコンタクトレンズを作成することに。「もっと早い段階で早く作れよ」という声が聞こえてきそうですが、コンタクトレンズの維持費が高すぎて、メガネをやめてまで乗り換えるデメリットの大きさに我慢してきたのも事実です。
それに面倒だし、ね(´・ω・`)
コンタクトレンズ併設の眼科に行き、視能訓練士の方だと思いますが、購入するコンタクトレンズについて相談をしました。
1Dayは高いので、2weekにしようと決めていたのですが、15種類くらいあるなかで、何を選んだらよいか分からず。「価格が高ければ高いほど酸素透過率が高く、うるおいを保ちやすいんだろう」なんて思いながらも「限られた資力でなぁ…」なんて思いながらぼーっと聞く私。終始、一番左上のレンズを強く勧められましたが、表のなかに何やら見かけない文字を発見。
アキュビュー「スマート 調光」 4380円
スマート調光、ってなんだ…??
このレンズですね!眩しいところだと、色が変わるんですよー。メガネの調光レンズのコンタクト版みたいなものです。
そんなレンズがあるんですね!
はい。よかったら試しにつけてみますか?
はい!よろしくお願いします!
見た目は普通のコンタクトレンズだが…
見た目はいたって普通のコンタクトレンズ(無色透明)ですが、紫外線をあてると短時間で紫色に変色するみたいです。
メガネを辞めてコンタクトレンズに切り替える=つまり生活コストが大きく上昇するので、QOLも引き上げたいところ。
でもむしろ、コンタクトレンズは管理が面倒なのでQOLは下がる、のでは…?
と思いきや、調光レンズには、普通のコンタクトレンズと比べて様々な利点があるようです。
昼間の眩い太陽光から目を保護。
まず、なんといっても、キツイ太陽光からオサラバできるのが個人的には大きいです。
眩しすぎて目が痛い、なんてこともたまにあるのですが、普段からサングラスを持ち歩いているわけでもないですし、スーツでサングラスを着用する勇気もありません。誰にも気づかれることなく、適度に減光してくれるのはありがたい効果です。
ブルーライトもある程度カットしてくれる。
一番薄い状態で15%、一番濃い状態(紫外線の多い場所)で55%のブルーライトをカットしてくれるとのこと。
パソコン・スマホ共に室内作業が多いでしょうから、15%カットがほとんどだと思いますが、【ブルーライトから瞳を守るコンタクトレンズブランド】として販売されている< Purity (ピュアリティ) >も、カット率は同じ15%。コンタクトレンズとしてはカット率は最高レベルです。
ちなみにブルーライトカットメガネの場合、無色透明に近いタイプだと25〜35%程度のカット率になっているようです。
夜間の対向車のライトにも効果あり。
調光機能そのものは紫外線に対して調整されるものなので関係ないようですが、一番薄い状態でも、光の散乱に対して効果があるようです。ハローは18%、スターバーストは28%低減されるとのこと。
私は夜間に車の運転をすることが多いので、この恩恵は結構大きいです。
調光レンズのメガネより反応速度が早い
紫外線の多い所に出ると60秒以内に濃くなり、少ない所に入ると90秒以内に薄くなるそうです。これは一般的な調光メガネと比べて早いとのこと。
私は一時期、調光レンズのメガネをかけていた時期があるのですが、こちらの意図せずレンズが透明→黒く変化するので、外見が勝手に変化するのにちょっと戸惑いました。色変化中も「色付きのメガネをしている人間」として周囲に認識されますので、多少は警戒されていたのかもしれません。
調光レンズであることを忘れて自動二輪の教習所にかけていって、授業を受け始めたはいいものの、途中で変色して教官に怒られたこともありました。(完全に私が悪いのですが)
日中の自動車運転時に、変色した状態でトンネルに入ったら危ないのでは??
公式サイトによると、自動車の場合、紫外線カットガラスであれば変色することはほぼないとのことです。確かにサングラスのようにすぐ取り外すことができないコンタクトレンズ。オープンカーやバイクでなければ、問題にはならなそうですね。気になる場合は、普通のコンタクトレンズとサングラスの組み合わせが無難かもしれません。
実際につけてみて、の感想。
スマート調光をつけて街を歩いたり車に乗ったりしてみましたが、総じて問題はナシ!という印象ですね。
とりあえず、強度近視だったので、メガネを辞めたことで
エンドーさん、そんなに目大きかったっけ??
と言われ、逆ケント・デリカット状態に。
そして、自身もメガネを通して世の中をずっと見てきたので、コンタクトにした瞬間
世の中って、こんなにオブジェクトが大きかったけ…??
今使っているパソコンにしても本にしても、ちょっとずつ大きく感じて不思議な気持ちに。他にも目は多少疲れにくくなっていると思います。メガネってずり落ちてくるので、無意識に何度も手で持ち上げますよね。もちろんその動作も不要なので、視点が常にブレないのは大きいですし、目の前の作業への集中度合いも増しているように感じます。
スマート調光機能についても、家のなかや電車内が「暗い!」と感じることもなく、ブルーライトカットメガネのように世の中が黄色がかって見えることもなく、自然な見え方に感じます。違和感も驚きも無いからこそ、光によるストレスを感じにくい「スマート調光」のレンズなのかもしれません。
しばらく使ってみて、気づいたことがあったら、このエントリーに追記していきたいと思います。今のところ、攻殻機動隊員の目のようなハイテクさを手に入れた高揚感に若干酔いしれている遠藤でした。
ではまたー!