こんにちは。行政書士の遠藤です。
先日、産廃収集運搬業の更新申請の手続きがあったので、埼玉県庁に行ってきました。
いつも東京都の申請ばかりで、実は埼玉県庁に行くのは初めて。都道府県庁舎といえば「都庁」をイメージする私にとって、埼玉県庁は未知の世界でしたが、まったくの別物!! 楽しかった~。
駐車場からしてカルチャーショック
まず駐車場ですが、都庁のように地下ではなく地上!分かりやすくていいですね。駐車場は埼玉県庁舎の目の前にありますが、左折でしか入り口まで進めないので注意が必要です。駐車場の入り口で係員さんから質問を受けます。

こんにちは!どちらにご用ですか?



こんにちは!県庁舎です~



どの課ですか?



あれ?なんか疑われてる!?



産業廃棄物の課ですー



わかりました~



では整理券に、はんこをもらって来てくださいね~。基本的に昼間は無料となっております~


係員さんから、タイムズの駐車券と一緒に、駐車整理券をもらいます。この整理券に課の職員さんから印鑑を押してもらう必要があるようです。疑われている訳ではなく、印鑑をもらう仕組みなんですね。
昼休みに中庭でスポーツ…?


12時過ぎだったのですが、本庁舎の中庭でテニスらしきことをやっていました。たぶん皆さん県庁の職員さんだと思うのですが、めちゃくちゃ良い取り組みだなーと感心。暗いオフィスでお弁当食べて仮眠…、もいいですが、和やかな雰囲気のなか太陽にあたって体を動かすの、素敵です。
昼休みにリフレッシュして、午後からバリバリ働く。オフィスの近くにこうした空間が広がっているのは、羨ましいですね。


通路もなんだか高校の廊下みたいで、学校に迷い込んだかのような若干ノスタルジックな気持ちになりますね。
県民案内室、という不思議な部屋がある。
申請は午後1時からなのに、余裕をもって40分前には埼玉県庁に到着した私。時間を潰す場所を見つけて庁舎内をさまよっていたら見つけたのが「県民案内室」。
「県民」に庁舎を「案内」する施設のようですが、休憩や待ち合わせの場所として使ってOK、とのことで、都民の私もここで時間を潰すことにしました。


これまた何ともいえないノスタルジックな空間で、私は鉄道員(ぽっぽや)の駅舎を思い出しました。あそこまで古くはないですが、高倉健さんがそこらへんに座っていてもなんの違和感もない。都庁と比べちゃいけないんでしょうけど、平成を通り越して昭和な雰囲気が漂っていて、いいですよね~。
と、室内を見回していたら怪しい鳥のフィギュアを発見。


“コバトン”だそう。映画「翔んで埼玉」で「シラコバト」(鳩)が埼玉県の県鳥であることは学習していたため、埼玉県のキャラクターだな、という推測はつきました。ウルトラQ的なネーミング、なんともいえないアンニュイな表情、けっして鳩っぽくはないデザイン。
埼玉の何を表しているのかは県外在住の私にはわかりませんが、「ワザとやってるだろ」「いや、どこかに可愛さが」とつい口走りたくなってしまう統一感のない微妙なキャラ設定が、結果的に彼を県の代表にまで押し上げたのかもしれません。Sサイズのぬいぐるみ、可愛いですね。


ちなみに、コバトンには「さいたまっち」というライバルがいるようですが、こんなにストレートな名付けはアリなのでしょうか。ひねりゼロです。
埼玉新聞の一面が…。
「県民案内室」の景色には都民として興味を惹かれるものが数多ありましたが、情報量の多さに若干うろたえ始めた私は、日常世界に戻ろうと、そばに置いてあった新聞を手に取りました。
どれどれ一面は、と…


え??なにこれ??


エイプリルフールかと思いましたよ。
巷で「ダさいたま」と揶揄されることを受け、県広報紙「彩の国だより」で紙上討論会を開くのだそう。なぜ「ダサい」イメージがあるのかという冷静な分析や、「絶対にダサくない」と思う人はその理由、また「ダサい」イメージを逆に埼玉の魅力として生かしていくにはどうすればいいか、案を広く募集するそうです。
面白すぎるだろ埼玉県!!
無事、申請が終わり。。
埼玉に対する好感度バク上げの状態で産廃の申請手続きを終えた私は、無事、駐車整理券に押印をいただくことができました。やっと帰れる。


省力化・効率化の進む昨今、こうした手続きも郵送やデジタル申請が進み、足を運ぶ機会は今後減っていくのかもしれません。でも、こういう楽しみがあるから好きなんですよね、行政書士のしごと。
ちなみに、私は埼玉をダサいとは思いませんが、なんかゆるくて居心地がいいですね。効率化を推し進め常にギシギシ音のなっているトーキョーから、荒川を渡った先に広がるユルユルワールド。埼玉いいなぁ。。
と、完全に感化された遠藤がお送りしました。ではまたー!