なるほど、これが診断士試験か…(ゴクリ)
2022年8月6日、7日、東京都は四ツ谷駅、私立の名門「上智大学」にて中小企業診断士試験を受けてきました。結果は「惨敗」ですが、受験で感じたこと、今後の方針についてつらつら書いていこうかと思います。
診断士試験に興味がある方、来年受けようと思っている方など、お時間のある方は是非お付き合いください。
まず、大きなカバンを使ってはいけない
診断士一次試験は、1日目に①経済学、②財務会計、③企業経営理論、④運営管理、2日目に⑤経営法務、⑥企業経営システム、⑦中小企業政策と、合計7科目あります。1日目に4科目、2日目に3科目です。
もしあなたが受験中に学んだテキストや問題集やまとめノート等をすべて持参しようと大きなバックやリュックサックを用意しているのであれば、辞めたほうが無難です。
自分の椅子の下に、かばんを仕舞ってください!横や廊下に置かないでください!!
大きなカバンに問題週やテキストを突っ込んで行った結果、椅子の下に入れるのが大変で、試験中も足があたって気になる等、もう少し小振りなかばんにすればよかった…と後悔。
試験当日に全テキストを復習できるわけではないので、持参する教材は絞ったほうが無難です。
1日目と2日目で使うカバンを変えてはいけない
カバンが大きすぎたので2日目は小さなカバンに切り替えたのですが…
受験票を忘れた…
1日目に大きなカバンに受験票を入れっぱなしにするヘマを犯しました。たぶん再発行されるだろう…と落ち着かせますが、どこか不安を抱えたまま試験会場に。本部の場所を聞き、直接向かいます。
再発行の手続き自体は10分程で完了しました。
1日目に写真票を切り離し、試験官に渡していたため、身分証明の写真は不要でした。顔写真付きの身分証明証を提示して、顔、名前、住所等を確認、その後すぐに再発行されました。
ということで、試験会場には顔写真付の身分証を持っていくようにしましょう!念の為!!
そして、一次試験に惨敗!
今年は勉強時間を確保しなかったため、3教科に絞って受験しました。
経済学:推定100時間くらい勉強。スピ問2018年版を1年で3回転。
企業経営理論:推定90時間くらい勉強。過去問マスター2022を1回転。とスピ問2022スマホ版を少し。
中小企業政策:11時間くらい勉強。スピ問2022年版を1回転、スピ問2022スマホ版を少し。
結果、
経済学:56点 ( 14/25問 )
企業経営理論:60点 (25/41問)
中小企業政策:早期退出のため未採点(たぶん30〜50点台)
ということで、1科目だけギリギリ合格したものの、結果としては惨敗という結果に終わりました。
企業経営理論は過去に1度受かっているとはいえ、かなりギリギリの合格でした。どの教科にしてもスピ問1周&過去問マスター1周で55点~60点くらいを目安に計画を立てたほうが良さそうですね。
圧倒的に勉強時間が足りてなかった!!!!!
効率よく点数とろうと思ったんだけどなぁ〜
巷には「200時間あれば診断士一次試験を突破できる」とか「半年の勉強で十分」とか、どれだけ効率よく短時間で合格するかという話がたくさん転がっていますが、騙されてはいけません。
令和3年度は24495人受験し、一次試験、二次試験ともに突破した人は1600人です。それが現実です。
「全然勉強しなかった人が多数受験している」のも事実ですが、少なくとも鬼のように難しい一次試験を突破した方々が受験している二次試験の合格率は、たった18%です。東大の二次試験でさえ倍率は3倍です。
200時間で診断士一次試験を突破できる人は、500人に1人くらいはいるでしょう。でもそれは、「銀行員として財務と法務と政策は得意」とか「コンサルとして現に活動している」とか、合格に見合ったバックグラウンドストーリーが隠れいているのであって、「人それぞれ」要素が大きく関わっていることを忘れてはいけません。
200時間ではなく、10倍多い2000時間で診断士一次試験を突破できる人は、2人に1人くらい、いるのではないでしょうか。現に合格者の多くが、2年以上の勉強期間でそれくらい投資していると思います。落ちる人がいらっしゃるのはもちろんですが、勉強時間の増加と合格率には一定の相関があるのではないでしょうか。
まとめると、「勉強時間が少なかったこと」、それが私がこの試験に敗北した大きな原因のひとつであることは間違いありません。
圧倒的に受かりたい欲が足りてなかった!
2020年度に受けた行政書士試験は、7ヶ月半で約900時間を確保、無事初回の受験で合格することができました。この時受かったのは
今の仕事の任期は今年度まで。来年から無職が確定している。何が何でも合格するぞ!
という強い合格意欲があったからに他なりません。
中小企業診断士は社会人になった2013年以降、ずっと「なりたい」憧れの職業でしたが、1年間本気で勉強した経験は皆無。毎年、2〜3教科のテキストや問題集を購入するものの、やり通した経験もないまま2022年を迎えてしまいました。
2015年には企業経営理論だけ受験し、科目合格。ほとんど勉強せずに受かった経験から、「好きな科目は勉強しなくても受かる」という超甘い考えを持つようになってしまいました。
好きな科目を増やしていけばいいんだ!
企業経営理論を面白いと感じるように、7科目とも面白いと感じるように努力しよう、という考え自体は間違ってないのかもしれませんが、「面白く感じるようになれば合格できる」は、かなり遠回りな勉強方法と言わざるを得ません。
結局2013年以降にまともに勉強した科目は今年受けた企業経営理論、経済学のみで、あとは運営管理対策で販売士(リテールマーケティング)2級を取得、応用情報技術者試験に合格して経営情報システムを免除できるようになった、この9年の成果はそれだけです。
試験に受かりたいのであれば、変な遠回りをすることなく、普通に7科目の勉強に時間を投資するのが、一番の近道だと今は理解しています。受かりたい、という気持ちがライバルより不足していたことは否めません。
2023年は絶対に受かる。1日平均3時間の勉強。
20022年の試験は、私の「中小企業診断士試験に対する姿勢」に大きな影響を与えました。
生半可な気持ちで向き合ったら、たとえ1科目であっても合格することはできない。
これが現実です。本当に受からないのです。
平日は2時半、休日は4時間以上。これを積み重ねていくことが、今の私に必要なことだと感じています。
勉強時間を積み重ねる大切さは、100時間の勉強で50点台後半に達したこと自体が示しています。もっと時間を投下すべきなのです。行政書士試験でも、推定ですが900時間ほど投下しました。(月120時間)
2023年の一次試験合格を目指す皆さん、共に戦いましょう。絶対に合格しましょう。
ではまた!