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      LINEに毎朝、やる気の出る格言をランダムに流す。

      「人は食べたもので作られる」とよく言いますが、人の思考は何で作られるのでしょうか。

      いろんなご意見があると思いますが、私は「大半が読んだもので作られる」と思う人間です。

      私たちは日々、大量の文章を読み込んでいます。

      Twitter、Facebook、ニュース、テレビの字幕、書類、ブログ、説明書、広告、食品の原材料表示、値札、明日の天気…挙げればキリがありません。意識していないだけで、我々は1日ただ生きるだけで大量の文字情報をインプットしており、それを365日続けているのです。

      冒頭に書いたように「人の思考は読んだもので作られる」と思っていますが、私たちの思考の材料になる情報を意識的にインプットし続けなければ、日々触れる情報に圧倒され、大衆消費社会に最適化された「良識のある一市民」の思考に平準化されてしまうのではないでしょうか。

      海に漂う流木から見える景色が常に変化するように、ぼーっと生きていると視座の変化に気づかず、いつのまにか人生の舵取りができなくなってしまうのです。

      目次

      LINE Notify API とGoogleスプレットシートを使う。

      そこで私は、自分のLINEメモ用アカウントに毎朝、自分の選んだ格言を流すプログラムを構築しました。自ら選んだ400の格言からランダムに1つを選び、自動で投稿してくれます。

      スプレットシートに格言を記載しておく
      毎朝、LINEに格言が流れる

      自分の考えに近いな、または、大切な考え方だな、と思ったものを、とりあえず格言リスト(Googleスプレットシート)に突っ込んでいます。言うなれば、格言は「視座」そのもの。毎朝さまざまな「視座」に触れ、その日を生きるヒントにしています。「ひとり倫理法人会のモーニングセミナー」状態です。

      プログラムはGoogleスプレットシートからApps Script を起動して書きますが、いたってシンプルなコードで動いています。

      投稿するメッセージを選び、文字列を作るプログラム。そして、その文字列をLINEに投稿するプログラム(LINE Notify API)、その2つを、APPs Scriptのトリガー機能を使い、24時間に1回、自動で動かしているだけです。

      単純な仕組みですが、自分の視座に一貫性を持たせる上では有益なツールと言えます。過去の自分が選んだワードを未来の自分に託し、忙殺されて忘れがちな大切なことを思い出させる有益なツールが、この「LINE格言通知システム」なのです。

      格言を選ぶコツとは

      格言を選ぶコツは、「何度も自分に言い聞かせないと実行できないよな」と思わせる崇高な格言を選ぶのと同時に、ちょっと息抜きにもなる、気の抜けた格言(これも普段自分が忘れがちなもの)を選んでおくことです。

      流れてきた格言を毎日見るわけではなく、見ないときもあります。手帳や日めくりカレンダーに書いてある格言や歳時記をいちいちチェックしないのと同じです。どういう時に見るかと言えば、「困ったとき」「ヒントが欲しいとき」なのです。

      自分の欲しい言葉を探す時は、直近のものだけでなく、何日も前に流れてきた格言から見返すことになります。その全ての格言が、すべてやる気に満ち溢れたモノだと、なんだか疲れてしまうのです。

      気分によって聞く曲を変えるのと同じで、その時々に応じて刺さる言葉は変わります。格言に多様性を持たせておくことをオススメします。

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