仕事に5つの特性(技能多様性、タスク完結性、タスク重要性、自律性、フィードバック)があれば、その仕事に就いている従業員は、仕事に対する内発的なモチベーション、自己成長の機会に対する満足感、仕事に対する全般的な満足感、仕事のパフォーマンスの向上、欠勤や離職の減少などを経験することになると考えられている
テレワーク – 職務特性理論 – Wikipedia
中小企業診断士試験の勉強をしていると「動機づけ」に関する理論をいくつも学ぶことになるのですが、そのうちの一つが「職務特性モデル」という考え方です。
この理論は、ハックマン教授とオールダム教授によって提唱されたもの。かんたんに言えば、5つの特性に当てはまる仕事であれば、働き手は、高いモチベーションを保ったまま仕事ができてハッピー&生産性も高くなりますよ!という動機づけ理論です。
5つの特性について、以下、簡単に説明しますと…
言葉にするとなんだか難しく感じますが、どれも「言われてみれば大切な視点だよね」という内容です。アージリスの職務拡大とハーズバーグの職務充実を両取りしたような、「業務の幅も権限も大きくて最高!」な状態が、職務特性モデルの理想状態です。
ふむふむ…と思いながら遠藤は「ハッ」と気づきます。
これ、行政書士のお仕事も、めちゃ当てはまるやん
世間から「AIに代替される」とか「食えない」とか、言われたい放題な行政書士ですが、「行政書士の仕事って面白くないよね〜」みたいなことを言われたことも聞いたこともありません。それどころか、「仕事が面白い」「やりがいを感じる」と同業者からの声はよく聞きます。
仕事自体は簡単ではありませんし緊張感を強いられる業務だらけですが、やりがいは確かにあります。どうして私を含む多くの行政書士が自らの仕事に魅力を感じているのか、この職務特性モデルを見て、よくやく理解できた気がします。
世の中には無数の仕事がありますが、職務特性の観点から考えてみると、この5つをすべて満たす仕事は数少ないのではないでしょうか。「稼げる金額」の多寡はもちろん大切なポイントですが、それ以上に重要な「動機づけ」があるんだ、というのは、一人の経営者として腑に落ちる観点でした。
今回は職務特性モデルについて取り上げてみました。
街づくり行政書士の遠藤諒でした。ではまたー!