「ほしえぬ」ブランドは、キユーピーの業務用食品のブランド。もともとはキユーピー・アヲハタグループの源流・中核企業である中島董商店さんのブランドでしたが、現在はキユーピーが扱っています。 ということで、今回は初の業務用クラムチャウダーのレビュー。「プロユース」の表記通り、5〜7人前の大容量パックです。
「乳等を主要原料とする食品」が入ってない?

原材料名を見ると、他のクラムチャウダーにはだいたい入っている「乳等を主要原料とする食品」が含まれていません。そして代わりに「牛乳」の文字。「乳等を主要原料とする食品」とは乳製品の加工品のこと。「ほしえぬ クラムチャウダー」には牛乳がそのまま入っているようです。加えて投入加工品も入っています。
野菜も結構入っている
原材料に記載されている野菜は、たまねぎ、じゃがいも、にんじん。レトルトパウチ型の特徴ですね。
魚醤の味付けが特徴!
味付けはあさりベースでホタテ系は入っていないようですが、魚醤を隠し味に使うことで、深みのある味わいを特徴としているのが本製品のポイント。ちょっと気になります。
作り方&実食
記載されている調理方法によると、「本品1袋に対して、牛乳500mlを加えて、よくかきまぜながら温めて召しあがってください」とのこと。記載通りの調理方法に従って作ってみました。

まずは牛乳を500ml図ります。水1Lは1.05kgありますので、500mlは約525g。ですが、今回は計算を忘れて500gでやってしまいました。多少味が濃く出る分には美味しくなる可能性が高いので良しとしたいと思います。
はかりおわったら、「ほしえぬ クラムチャウダー」の中身を入れましょう。中身のペーストは不思議な黄土色をしています。これも魚醤の影響??

それでは鍋で火にかけていきます。
強火であたためると焦げるので、中火で5〜10分ほど。すぐに沸騰し始めるので、弱火にして少し加熱。

全体的に温まったところで火を止めます。よくかき混ぜたら器に入れていきましょう。
とろけた野菜がたくさん!でもあさりは…

スプーンですくうと、玉ねぎや人参などのとろけかけの野菜がいくつも。でも、肝心のアサリが見当たりません。
小さい、小さい、あさりが…

よく見ると、小さな小さなアサリがちょん、ちょんと入っていました。アサリというより、アサリが切断された何か小さなもの。魚介系の具材を楽しみにしている人には不向きの商品かもしれません。もしご自宅で作られる際には、冷凍アサリやホタテなどの具材を別途用意しておくことをオススメします。
評価
それでは、「ほしえぬ クラムチャウダー」の評価をしていきましょう。
香り★★★☆☆
香りは正直弱いです。ミルク感が全体的に強いですが、若干スパイシーな風味も感じました。まるで生姜が入っているような鼻抜けの香り。好き嫌いは分かれると思いますが、私は好きです。
味★★★☆☆
全体的にマイルドな味わいです。魚醤の味わいは正直わかりませんでした。野菜の甘味は感じますが、あさりの食感を楽しむことができず、スープからも魚介系の味を感じることはできませんでした。クラムチャウダーというよりも、クリームスープに近い気がしました。
舌触り★★★☆☆
牛乳をベースとしているからだと思いますが、なめらかな舌触りです。
作りやすさ★★★☆☆
キャンベルのクラムチャウダー缶に近い作りやすさです。牛乳さえあればすぐに作ることができます。
価格★★☆☆☆
1袋あたり500円とかなり強気の価格設定ですが、牛乳もセットで5〜7人分を一度に作ることができます。一人あたり100円くらいで食べられることができると考えると、妥当な価格設定と言えるでしょう。
総合評価「もしかして、ベースのスープ??」

うーん、ちょっと物足りないよね、というのが正直な感想です。
野菜は多いし、牛乳の甘みも感じるのですが、「クラム」チャウダーなのに魚介系のパンチが弱いのです。
よく考えると、本製品はほしえぬブランドの業務用食品。ということは、お店がクラムチャウダーを出すときに本製品を使うということなのですが、このまま使うお店は少ないと思います。昼のランチスープレベルだと良いと思うぬですが、ちゃんとお金をとって単品商品として出すなら物足りないかも。本製品にホタテやモモ肉に加えるなどしてクラムチャウダーを作る際のベースのスープとしては良いのでは?と思いました。
ほしえぬは、パスタソースなど有用で美味しい調味料・商品が多いので、クラムチャウダーの味はちょっと残念。でも、もしかしたらこれが本来の味、なのかも。濃い味付けをしていないのは商品のこだわりなのかもしれませんね。
いつか、「ほしえぬ クラムチャウダー」に材料を加えてクラムチャウダー作りに再チャレンジしてみたいと思います。
ではまた!
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