メニュー

      「よく相談される」人とはどんな人なのか。

      世の中には2種類の人間がいます。

      「よく相談される人」「あまり相談されない人」です。

      よく相談される人は、頭の回転が早く、物知りで、なにか聞かれたら的確なコメントを返せるコメンテーターのような存在…

      ではありません。答えを知りたくて相談する人は最近は見かけなくなった気がします。だいたいの悩みはネットに答え(に近い情報)が書いてますからね。

      相談者が求めているのは問題の解決です。

      私の仕事である「行政書士」は、様々なご相談にお応えする仕事です。遺言・相続、各種許認可、補助金申請、法人設立、etc…。相談者にとっては全ての相談が「自分ごと」であり、解決を求めているのはもちろん、かなり深いところまでご自身で調べられた状態で、相談されることが多いです。

      これは私たちのような士業に限った話ではなく、デザイナー、コンサルタント、トレーナー、医師、整体師、多くの個人事業主にあてはまる話です。具体的にどうすれば解決できるのか、解決に向かって伴奏してくれる専門家を人々は探しています。

      このように書くと、「相談される側になるのは大変だな」と思う人もいるでしょう。

      事実、大変なことになります。相談された側は多くの場合、問題解決のために奔走することになるからです。

      相談される側は、解決策をなんでもかんでも知っているわけではありません。「相談にのりますよ」と開示している人のところには、当人が扱ったことのない問題についても相談依頼が来ることになります。

      もちろん、分からないものについては「お引き受けできません」と回答するのもひとつの方法です。ですが、未知の問題だからと引き受けなければ、徐々に自分のできることの範囲が狭まってきます。反対に、多少わからなくても引き受けて、調べて動いていけば、多くの課題は解決に導けるものです。

      「よく相談される人」は、はじめから物知りで課題解決の専門家だったわけではなく、「よく相談される」心構えでいるうちに、ぽつ、ぽつと相談されるようになり、相談されたことを一つ一つ解決していくうちに、徐々に実力がついていった人たちなのです。

      もちろんすべての相談に応じる必要はありませんが、最初はできるだけ応えられるようにしていきましょう。そのうち、自分の課題解決能力の方向性が見えてくるはずです。

      対人能力だったり、論理的思考力だったり、スケジュール管理能力だったり、暗記力だったり、自分の持つ強みが明確になった段階で、得意な能力を伸ばし、「これは苦手だな」と思う案件は他に振る。繰り返し「相談に乗る」ことがあなたを唯一無二で戦闘力の高い大人へと導いてくれるのです。

      なーんてね。

      よかったらシェアしてね!
      • URLをコピーしました!
      • URLをコピーしました!
      目次